キャビンアテンダントの何が楽しいのかやっと分かった

キャビンアテンダントとしての日常生活。 楽しいこと、泣きたいこと、工夫していることなど。 食べること、読書、一人旅が趣味です❤️ 就活生の皆さんにもキャビンアテンダントの方にも役立つ情報をお伝えできたらと思います。

思い出に救われる日

感受性について。


今日は素敵な文章に出逢いました。

「感受性が強い私は、小さなことに傷付きその度に落ち込んでいた。
でも、感受性が強いからこそ小さな幸せを見逃さず、普段見落とされがちな幸福を味わう事が出来る。」


人の表情の微妙な変化や心情を直ぐにキャッチ出来るからこそ、お客様の変化に対応出来るけれど、その反面、先輩のそういう変化にも直ぐに気付いてしまい、気を使いすぎて取り越し苦労をしてしまうCAは多いんじゃないかなと思うんです。

私もその一人。
鈍感力がテーマだったのですが、
繊細なハートを鈍感にするのは、
まぁ大変。
でも、こういう一言に救われますね。

辞めてしまおうかと思うことは沢山ありますが、それを引き止めてくれるのは、お客様との些細な思い出だったりします。

飛行機が怖いと泣いていた女の子に、飛行機のおもちゃを持って行き「こんなに大きな翼が支えているから大丈夫だよ」と伝えたら、とても安心したようで帰りの便の機内は、むしろ機内で楽しんで過ごしていました!とお手紙を貰った日のこと。

また、フライト中にパソコンでお仕事をされていたコワモテ風のサラリーマンの方。
一旦、休憩されて眺めていたiPadの画面を覗いてみると、可愛らしいお子様の写真があった時。
何となく厳しそうな雰囲気のお客様の表情も和らいで見えて、私まで癒された瞬間でした。

また、ご年配のツアー団体のお客様からは「君は明日はどこをフライトするのだい?」と聞かれ、「アメリカに行きますよ」と答えると。皆さん、一斉に目を輝かせて「いいな〜〜、アメリカ。私達も長生きして次はみんなでアメリカに行こうか!」と楽しそうに話しをしてくれた日。
内心はアメリカなんて行きたくねー、家で寝てたい!と思っていたので、なんだか少しだけ励まされました。

きっとお客様にとっては、何でもないような会話が、私でさえ忘れていたような会話が、落ち込んでいる時には涙が出そうな程、心を温めてくれる事があります。

こういうやり取りを大事にしていきたいなと思いますし、こういう思い出を忘れないでいたいなと思います。