思い出に救われる日
感受性について。
今日は素敵な文章に出逢いました。
「感受性が強い私は、小さなことに傷付きその度に落ち込んでいた。
でも、感受性が強いからこそ小さな幸せを見逃さず、普段見落とされがちな幸福を味わう事が出来る。」
人の表情の微妙な変化や心情を直ぐにキャッチ出来るからこそ、お客様の変化に対応出来るけれど、その反面、先輩のそういう変化にも直ぐに気付いてしまい、気を使いすぎて取り越し苦労をしてしまうCAは多いんじゃないかなと思うんです。
私もその一人。
鈍感力がテーマだったのですが、
繊細なハートを鈍感にするのは、
まぁ大変。
でも、こういう一言に救われますね。
辞めてしまおうかと思うことは沢山ありますが、それを引き止めてくれるのは、お客様との些細な思い出だったりします。
飛行機が怖いと泣いていた女の子に、飛行機のおもちゃを持って行き「こんなに大きな翼が支えているから大丈夫だよ」と伝えたら、とても安心したようで帰りの便の機内は、むしろ機内で楽しんで過ごしていました!とお手紙を貰った日のこと。
また、フライト中にパソコンでお仕事をされていたコワモテ風のサラリーマンの方。
一旦、休憩されて眺めていたiPadの画面を覗いてみると、可愛らしいお子様の写真があった時。
何となく厳しそうな雰囲気のお客様の表情も和らいで見えて、私まで癒された瞬間でした。
また、ご年配のツアー団体のお客様からは「君は明日はどこをフライトするのだい?」と聞かれ、「アメリカに行きますよ」と答えると。皆さん、一斉に目を輝かせて「いいな〜〜、アメリカ。私達も長生きして次はみんなでアメリカに行こうか!」と楽しそうに話しをしてくれた日。
内心はアメリカなんて行きたくねー、家で寝てたい!と思っていたので、なんだか少しだけ励まされました。
きっとお客様にとっては、何でもないような会話が、私でさえ忘れていたような会話が、落ち込んでいる時には涙が出そうな程、心を温めてくれる事があります。
こういうやり取りを大事にしていきたいなと思いますし、こういう思い出を忘れないでいたいなと思います。