よしもとばなな
今回は読書感想文です。
大好きな吉本ばななさん。
都会に住んでいて、この感性を維持するには相当プロ意識とあと旅をよくされているのでは?と思います。
自分の生き方をちゃんと決めて貫いていないと難しいだろうなっていつも思うのです。
それぐらいの世界観を感じます。
きっと同じ世界観を持っているのでは?と思っているのですが、私に余裕が無くなるとよしもとばななさんの醸し出す文調が凄く新鮮であり懐かしく感じます。
恐るべしよしもとばななさん!です。
今回のこの本からは、人は根っこで繋がってるということ、怪しい意味じゃなくて世の中には精霊とか呪いとかそういうことが存在していて自分が弱いと負けちゃうこととか、物にも意思や思い出があるという丁寧な視点に気付かされます。
また、よしもとばななさんの本に出てくる主人公は大抵社会不適合者だったり変わり者だったりして、疲れている時に読むと凄く感情移入してしまいます。
あぁ、変わってても良いよね。人に合わせるのが苦手でもこうして大事なものを貫く信念があれば素敵だよねとか。
本当に温かい気持ちになるのです。
こうしてズレてしまった私の心を軌道修正してくれる本は宝物ですし、そういうものがちゃんと手元にあれば生きていける気がします。
そして、この本を読んで更に思ったこと。
私は旅が大好きで今のキャビンアテンダントという仕事を選びました。
生きているうちに世界中の絶景を沢山見る!ということが私の人生のテーマでしたが、こういう慎ましく懸命に生きる主人公の話を読むと、日常の些細な景色から絶景を見つける心があれば十分❤️と思えるようになりました。
ぜひ皆さんに読んでいただきたいです。